「アストロメリアにさよならを」あとがき

「アストロメリアにさよならを」読んでくださり、ありがとうございます。

まだ、読んでいない方は、こちらからどうぞ!!

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なずなです。

初めて少年を書きました。

たくさん聞くことができれば幸せです。少年できないよって方も、心だけでも少年であればきっと大丈夫!聴かせてくださいね!



まず最初にきっとどういうこと?なって思う方もいらっしゃると思うので、その辺りについて書いていきたいと思います。


・アレンが払った対価について

やんわりと匂わせていますが、アレンが払ったのは魂です。死後、彼はもうこの世に生まれ変わることができません。なので、生まれ変わったらまた会おうね、また友達になろうねっていうテオの言葉に彼はすんなり頷くことができなかった。

だから、せめてテオが望む世界を、みんなが仲良く暮らす街を生きている間につくろうと頑張っていくのでしょう。


・題名の由来

今回、本当に何も思いつかなくてあわあわしてました。それで、最終兵器いい感じのカタカナをつけたんです。アストロメリアって言葉って響きが綺麗でずっと好きだったので。

ただ、ちゃんとした理由もあります。

アルストロメリアという花なのですが、花言葉は「未来への憧れ」「幸福な日々」などなどです。アストロメリアとルを一個抜いてアストロメリアにしたのは、それが叶わないことを表したかったのと響きが好きだからです。

アレンはもうテオと生まれかわって会うことができない。今とは異なる富裕層と貧困層に分かれていがみ合うことのない世界でテオとまた友達になって、自由に遊べる未来はないんです。だから、さようならって。


誰からも愛されず、父親に認められるためにただ生きてきた領主の息子アレンと路地裏暮らしで貧しいけれど愛を感じて生きてきた孤児のテオ。

こうした本来なら接点のない二人の話、とても好きです。

他の台本もそうなりがちなのですが、だからこそ得られるものはたくさんあるんだろうな。


台本に関してなのですが、今回はモノローグを使わないで書きました。なので、一人芝居をする場面があります。モノローグの方が良かったような・・・とも思いましたが、そのままの形で上げることにしました。難しいですね。台本書くの。


最後に二人の結末は少し悲しいものになりましたが、二人にとってそれよりも友達になれたことが一番幸せなんじゃないのかなって。

ただ、友達のために行動した結果のおはなし。でも、きっとアレンがテオのために残す世界は、街は何よりも素敵なものになるでしょう。

悲しいけれど、前を向いている。

そんな作品になっていれば嬉しいです。


以上、なずなでした。






薺箱

ー薺箱ー なずなが創作した 物語が詰め込まれた箱

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