「君見ず櫻のいと戀し」のあとがき
君見ず櫻のいと戀しを読んでくださってありがとうございます。
まだ読んでいない方はこちらをどうぞ。
こんばんは、なずなです。
春に書こうと思っていたら夏になっていました。お仕事の都合やお引っ越しやらで時間が取れず書けていなかったのですが、やっとこさ書くことができました。
馬鹿みたいにに長くなってしまったので声劇として遊ぶ方はいるのかしら?と思っているのですがお聞きできる機会があれば嬉しいです。
でも、長いですからね。まだテスト前なので何とも言えませんが、2時間ぐらいかかるかもしれないので気軽にやってねとは口が裂けても言えません。
ここからは台本のお話。
この2人、書くのにとってもとってもとっても苦労しました。
私の書いてきたお話でも記憶を失ったり、忘れるかどうか迫られたりと記憶に関するお話が多いのですが、毎回悩んでいる気がします。
記憶ってむずかしい。
2人のことに関しては頭ではちゃんと考えているのですが、なんだか私の文章力語彙力では書き切れる気がしないので少しだけ書いておきます。
美代子ちゃん。
彼女は真っ直ぐ、素直で一生懸命な子。
記憶を失う前の美代子ちゃんは苦労してきたからかしっかりした子で、達観しているところがある子ということで書き始めました。記憶を失う前の美代子ちゃんは、上條さんのことがすごい好きだった。きっとそれは恋とかではなく、愛だったんだと思います。だから上條のそばから離れようとした。本当に上條の幸せを願っていたんでしょうね。一方的なやり方ではあったけれど。
記憶を失った後の美代子ちゃんも上條のことを好きになりました。あれだけツンツンな態度を取っていた上條に恋心を抱くのはきっと美代子ちゃんが、まっすぐ疑うこともなく上條のことを見ていたからなんだろうなと。
好きなったた。だから離れたくない。憎まれていようとそばに居たい。
記憶を失う前の美代子ちゃんとは考え方がまったく違います。
考え方が変わったと言えば上條さんも。
彼は美代子ちゃんのことが大好きでした。それは愛とかではなく、執着心と恋心がごたごたになったものだと思っていて。勝手に離れていこうとした美代子ちゃんにブチ切れているし、事故後は彼女がどんなに嫌だと言っても手放すつもりはなかったと。
でも、自分が好きだった美代子とは違う顔を覗かせる美代子ちゃんに少しずつ絆されて、特別な感情が芽を出し始めました。
最終的に彼は美代子ちゃんを追いかけますし、美代子ちゃんに選択する権利を与えています。
わぁ、成長したなぁと書きながら思ってました。
彼は恋が愛になったのかななんて。
このあと、彼らがどう生きたかは書いてしませんでしたが、きっと美しい景色をたくさん見たんだと思います。
それがどのくらいの時間だったのかは分かりませんが。
今回、他作品と比べて珍しく幸せな終わり方をしました。以前Twitterで取ったアンケート結果もそうなんですが、なんか色々考えていたら私がしんどくなってしまって。
あまりにも難産だってのでこの2人についてずっと考えていたので、今なら2人について数時間くらいなら話せる気がします。
SSもいつか書くなら陰の功労者である医者から見た2人と、2人の少し先の話でも書きたいですね。上條さん、一度も美代子ちゃんに謝ってないので上條さんが美代子ちゃんに謝ろうと、もだもだ頑張る話とかかな。
登場人物やお話以外でお話ししたいことは時代についてでしょうか。
瀧廉太郎が留学する話からわかってた方もいるとは思いますが、1900年頃のイメージで書いています。
色々と本を借りたり、オンラインで閲覧したりしたりしました、今回はそこまで時代に基づいてという感じでもなかったのでゆるゆると資料を見たりして楽しかったです。
ここで出てくる流行病は結核とかなのでしょうが、調べはしたものの病気については少し気後れしますね。明確な名前を出すの。
明治大正の作品はすでに何作品かありますがいつか4人ぐらいの少しどろついた作品も描いてみたいです。
以上あとかぎでした。
きっと後書きもかなりへんてこな文章になっていると思うので、いつか書き直します
たぶん。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
最後に感想などいただけるとすっごくすっごく嬉しいです…! 個人的にこのお話を読んでどんな気持ちになるのか知りたいので教えてくださったら嬉しいです。
そろそろ勿忘の花のSSも上げたいし、練習で書いた駄文もぺぺっとあげてしまいたいですね。今回の作品も、これからも誰か一人でも好きだなって思ってくださったら嬉しいです。
それでは!また!
ありがとうございました…!!
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