「花冷えと薫風」あとがき
「花冷えと薫風」読んでくださってありがとうございます。
まだ読まれていない方はこちらからどうぞ。
なずなです。
爽やかな気候の日が多くて、爽やかな話が書きたくなりました。
また、朝顔以来、現代の女子高生のお話を書いていなかったし、ちょうど良いと思いまして、それで女子高生二人の爽やかな話になりました。
爽やかなのかどうかは分かりませんが、私の他の作品と比べると爽やかなような気がします。
彼女たちにとっては大きな出来事なのですが、傍から見えればドラマチックで壮大な出来事というわけではないので書いていてとても難しかったです。
中学生、高校生の女の子って繊細だなって思っていて、その心の繊細さも書きたかったのですがうまくいかず……。
繊細な文章って難しいですね。
でも、書いていてとても楽しかったです。
いつもなら人物像やこのとき実はこうなっていて……みたいな作品に関しての裏話みたいなものを書いているのですが、この作品に関してはなにか裏話があるとかはなく、突発的に深く考えずに書いたものなのでそこまで書くことがありません。
深く考えずに書いたのも、女子高生の学校生活、日常という小さなお話を書くにあたり、そこまで深く考えずに書いても良いかなと思ったからです。
一つあるとすれば、めいスマホを実は持っていて嘘を吐いていたことぐらいです。
最後のシーンの時点では連絡先を交換しているし、みずきも嘘を吐いているのかなってなんとなく察してはいるイメージで書いていました。
そのシーンも書こうと思ったのですが、なんだか収まり悪くてやめてしまいました。
読んでくださった方の中には現役の学生さんもいらっしゃると思いますし、かつてそうだった方もいらっしゃると思います。
学校生活、どうでしたか?
いま思うとどうでもいいことで揉めたり、そこまで大変じゃないのにすごい悩んだりしていたなあって思うのですが、当時の自分からすれば一大事でした。
そう思えるようになったのは大人になったからなのかなと思っています。
学生さんからすればそんなの分からなくて当然です。
でも、作中でも出てくる通り上手に生きることは大人になっても難しいんじゃないかな。
大人になると、自分も周りも大人になるので歳を重ねると学生時代よりも分かりやすい大きないざこざは減るのかもしれません。
でも、そうじゃない人だっていますし、大人になったからといって正解が分かるわけでもありません。
大人は大人で大変なことが多いですし、なんだか心が疲れちゃうことだってあると思います。
上手に生きるのは難しい。
でも、人間だから仕方ない。
苦しかったことをめいは最後に楽しいからまあいいかって思えるようになっていますが、そう思えるようになるのは本当に難しいことです。
許したら?とか、もう忘れたほうがいいよだなんて言えません。
でも、忘れられなくても許せなくても、どうでもいいって思えることが一番幸せなことでもあるんじゃないかなと個人的には思っています。
辛いことや苦しいことがたくさんあるや忘れられない人が、そんなことどうでもよくなるぐらい、楽しい思い出をたくさん積みあげていければいいと願っています。
そんなこんなであとがきを終えます。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
冒頭でも書きましたが、感想などXのDMやメールなどでいただけますと大変励みになります!
以上、なずなでした。
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